冷えによる腰痛について

多くの人が苦しむ「肩こり」と「腰痛」

人が二足歩行を始めたことで生じるようになったと言われている肩こりと腰痛。

厚生労働省が行っている国民生活基礎調査の病気やけがなどの自覚症状の状況の「症状別」では、女性では「肩こり」が最も高く、次いで2位が「腰痛」、男性では「腰痛」が最も高く、次いで「肩こり」が2位となっており、いかに多くの人が「肩こり」「腰痛」といった症状に悩まされているかが、わかると思います。
(平成25年度国民生活基礎調査の「世帯員の健康状況」より)

そんな多くの人が抱える「肩こり」「腰痛」の悩みですが、今回は「腰痛」についてお話したいと思います。

 

腰痛の種類

腰は体の中心ですから、軽いものでも侮れないのが腰痛です。

腰痛は2種類に分けて考える必要があります。

  1. 疾患によるもの
  2. 疾患が原因でない(原因となる疾患が明らかでない)慢性的なもの

1番の「疾患によるもの」は、さらに以下の2つに分けられます。

  • 整形外科系の疾患によるもの(ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症など骨や筋肉の障害によるもの)
  • 整形外科系以外の疾患によるもの(胃腸系疾患、腎疾患、肝疾患などの内臓系の疾患によるもの、心因性のものなど)

 

様々な病気に腰痛は関係していたりもするので、たかが腰痛と言っても侮ってはいけません。

怖い病気が隠れている場合もあるので、突然起こった急性の場合や、あまりに症状がひどい場合、安静にしていても痛む場合、症状がだんだんひどくなってくる場合や他にも症状がある場合は、早急に病院を受診して下さい。

 

ここからは、2番の原因となる疾患が明らかでない慢性的な腰痛についてお話したいと思います。

 

腰痛の原因

では、この腰痛、どんな原因で起こるのでしょうか。

慢性的な腰痛の原因は

  • 筋肉の疲労
  • 筋力の低下
  • 肥満
  • 姿勢不良
  • 枕の高さが合っていない、寝方が悪いなど睡眠時の姿勢不良

など色々な理由が考えられますが、多くの人、特に女性は、冷えによる血行不良が原因の腰痛に悩まされているそうです。

 

冷えによる腰痛の場合、冷えを改善することで、腰痛も改善します。

ですので、腰痛だけを考えるのではなく、冷え性そのものを改善することをお勧めします。

ただ、冷え性を改善するには時間がかかりますので、ここでは冷え性対策と並行して実践すると効果的な、お勧めの対処療法についてお話したいと思います。

 

お湯で温める

お風呂でゆっくり温まりましょう。

全身が温まり、筋肉の緊張がほぐれて、痛みが楽になります。

また入浴は冷え性そのものにも効果があります。

 

腰痛に効果的な入浴方法を幾つか紹介しますね。

ぬるめのお湯による入浴

ぬるめのお湯につかって副交感神経を活発にさせましょう。

37度程度のお風呂にゆっくりつかりましょう。

できれば10-15分はつかってください。

お湯がぬるくなれば、お湯を足したり追い炊きしてください。

ただ、入浴後は、毛穴が開いて熱が逃げやすい状態ですので、とても冷えやすい状態なのです。

せっかく温まったのに、また冷えて痛くならないように、お風呂から上がったら、しっかりお湯をふき取って、湯冷めをしないように温かい恰好で休んでください。

 

腰痛に効果的な半身浴

普通の入浴より更に効果の高いのが、半身浴(腰湯)です。

温められた部分の血液が全身に循環することによって、体全体が内側から温められるのです。

38-40度くらいのお湯に、みぞおち辺りまでつかります。

できれば、2-30分くらいつかってください。

お湯がぬるくなれば、お湯を足したり追い炊きしてください。

上半身が寒ければ、水にぬらさないように注意して上半身だけ何かを着てもいいですし、バスタオルをかけてもいいでしょう。

こちらも、入浴後は冷えやすいですので、お風呂から上がったら、しっかりお湯をふき取って、湯冷めをしないように温かい恰好で休んでください。

 

気軽に行える足湯

「半身浴する時間はないし…」という方でも、半身浴よりは気軽に行えるのが足湯です。

足湯は、その名の通り足だけの入浴です。

バケツなどの入れ物にお湯を入れて足をつけるといった方法です。

足湯は、芯から温められるので効果的です。

冷めてきたら、少しずつ熱いお湯を継ぎ足しながら、できれば30分くらい続けましょう。

こちらも、入浴後は冷えやすいですので、お風呂から上がったら、しっかりお湯をふき取って、すぐに靴下を履いてください。

 

筋肉を緩めほぐそう

腰痛にはストレッチも効果的です。

ふんわりストレッチで筋肉を緩めほぐしましょう。

ベッドの上で仰向けになり、膝をたてて、左右にゆっくり倒しましょう。

背中をベッドにつけたまま、下半身だけを左右に動かしてください。

他にも股関節まわりのストレッチや臀部のストレッチも有効です。

いずれも、筋肉がちょっと伸びたかな程度でOKです。

ストレッチをすることで痛みがひどくなる時は控え、自分のペースで無理しないようにしましょう。

 

普段から気を付けて生活しよう

腰の負担を減らす生活を心掛けよう

何気ない日常の姿勢が筋肉の疲労や腰痛をまねきます。

日常の動きの中でも、腰に負担の少ない動きになるよう気を付けてください。

また、背筋や腹筋を鍛えておくことで腰痛を予防することができます。

 

薄着は腰痛のもと

体は寒さを感じると縮こまります。

体の表面積をなるべく少なくするために、縮こまった姿勢になると言われています。

表面積が少ないと体の放熱を防げるからです。

そのため、無意識の間に体が縮こまるような姿勢をとってしまうのです。

縮こまった姿勢になると、姿勢が悪くなる上、縮こまることで血流が悪くなり筋肉が固くなってしまいます。

このことから肩こりや腰痛を招きやすいと言われています。

なので、薄着は避け、温かい恰好を心掛けましょう。

特に首は冷やさないように気を付けましょう。

首が感じた冷えは体全体に影響を与えますので、スカーフやバンダナを巻くなどして、首元をしっかりガードしましょう。

 

副交感神経をはたらかせよう

また、リラックスすることも大事です。

体をあたためる温かい飲み物をのんで、リラックスしましょう。

また、深呼吸にもリラックス効果があります。

リラックスして副交感神経を優位に働かせることが、腰痛改善につながります。